乾燥肌で悩んでいる女子たちへ
一度「乾燥肌」になってしまうと、元通りの潤いを取り戻すことは難しいことですよね。
「乾燥肌」になってしまうと、あらゆる肌トラブルが起き始めます。
逆にいうと、乾燥肌を治して、潤い機能を取り戻すことさえできれば、肌は健康になります。美肌を取り戻すことが出来るのです。
さあ、乾燥肌の治し方をご紹介したいと思います。
乾燥肌を予防して、充分に治療するためにも、まずは、素肌の保湿機能のことから理解を深めていくこととしましょう。
潤いを保持した健康な素肌を取り戻すこと。
女子力を向上させるために必要な、潤いスキンケアを維持することが必要です。一緒に取り組んでいきましょう!
Contents
素肌の潤い機能 | 角層のお話し
角層には潤いを保持する機能が3段階に分けて存在しています。
①「皮脂膜」(一番皮膚に近い部分にある)
皮膚と汗が混合して出来る潤いの膜。
素肌の表面化から、水分が蒸発することを防いでくれます。
②「天然保湿因子(NMF)」(皮膚膜の内側にある)
角層の細胞に存在しているのがNMF。
水分を抱え込んで、角層に水分を保持してくれます。
③「細胞間脂質」(皮膚の一番内側にある。)
保湿成分セラミドを主成分とするのが「細胞間脂質」。
角層内の潤い保持機能の8割を占めています。潤いを保持するために重要な脂質です。
この3段階にわたる潤い保持機能が低下すると、
当然のことながら、角層内の水分量が減少します。
角層の水分量が減少することにより、角層の乾燥が進むと、
素肌は自己防衛をしようとして、角層を急いで作ろうとするのです。
急いで角層を作ろうとするあまりに、
角化しきれていない未成熟な細胞が肌表面に出てくることになります。
すると、ますます潤い保持機能が低下してしまい、
乾燥が進むという、乾燥スパイラルに突入してしまうのです。
角層が分厚くなると「肌トラブル」へ発展
乾燥肌になった後に、肌バリア機能が低下し、肌の防御機能が働くことで、
角層が分厚くなると、
肌の新陳代謝(ターンオーバー)が滞ってしまいます。
「コラーゲン」や「エラスチン」という、素肌の弾力性を維持してくれる弾力繊維の生産量も減少します。
❶シワ、たるみ、くすみ
「コラーゲン」や「エラスチン」が減少すると、
『シワ』『たるみ』『くすみ』といった肌トラブルに見舞われる可能性が高まります。
❷シミ
新陳代謝が滞ることにより、角層内のメラニンも排出されなくなるため、
『シミ』までも出てきやすくなるのです。
❸毛穴が目立つ
それに、
肌がたるんでしまうと、「毛穴」も加齢と共に伸びやすくなってしまいます。
「毛穴」が目立ってしまうのです。
❹ニキビ
乾燥肌となると、皮膚の常在菌の菌バランスが崩れてしまいます。
ニキビの元となる「アクネ菌」が増えてくるので、ニキビや吹き出物が出てきやすくなります。
このように、乾燥肌になると、あらゆる肌トラブルが生じてきます。
素肌が乾燥すると良いことなし。
あらゆる肌トラブルが発生する原因となります。
乾燥肌の悪循環スパイラルを阻止するために、お肌に潤いを取り戻さなくてはいけません。
頑張りすぎ?やりすぎ「お手入れ」で肌は乾燥
美肌のためにと思って、頑張って行っているお手入れが、
「実は間違っていた」ということが、よくあるのです。
ここで、よくある間違ったお手入れ方法をお話ししますね。
誤ったスキンケアをしていたのでは、肌が潤うどころか、肌が乾燥してしまうのです。
❶ こすりすぎ | 力を入れすぎのゴシゴシ洗い
素肌の汚れを落とそうとして、一生懸命になると、ついついと力が入りすぎてしまうもの。
でも、顔肌の角層の厚さは極薄です。わずか「0・02ミリ」なのです。
ゴシゴシと力を入れて洗ったのでは、
素肌は強い摩擦により傷ついてしまいます。
「スクラブ洗顔」
「拭き取り系のスキンケア」
「毛穴パック」
「化粧水のパッティング」
「自己流の強すぎマッサージ」
これらも、素肌が傷ついてしまいます。
角層が傷つくと、素肌内の水分が蒸発してしまし、肌の乾燥肌となってしまうのですから。
❷ 洗いすぎ | 皮脂を落とし過ぎ
クレンジングの洗浄力が強すぎると、
「皮脂膜」
「NMF」
「細胞間脂質」
という保潤い保持成分まで洗い流されてしまいます。
洗顔する際にも、お湯の温度が高いと、皮脂が解けてしまいます。
このように、洗い過ぎてしまうと、潤いも回復しずらくなります。
素肌は就寝中に、自己回復機能が働いて、潤いが回復していくのですが、
洗い過ぎにより、回復力が落ちます。
寝ている間にも回復しないため、肌の乾燥が続くことになります。
乾燥肌のスキンケア
乾燥肌にはどのようなお手入れをしたら良いのでしょうか?
大事なことの一つは、「水分を保持する力」を付けること。
乾燥した肌に、水分をいくら与えたところで、
「水分を保持する力」がないと、水分は蒸発していまします。
肌の水分保持力(潤い保持力)を高めるためには、
素肌の潤い保持力をキープすることです。
乾燥スパイラルという悪循環を止めるためには、
肌が自ら潤う力を引き出すためのスキンケアをすることが最も大事なのです。
だから、
❶ 正しい石鹸「洗顔」をすること
❷ 細胞を活性化させる成分が入った「化粧水」を使うこと
細胞を元気にしてくれる「細胞間脂質」や「NMF」を生み出す力を活性化させるためです。
この2つが大事になります。
皮膚の常在菌バランスを整えるお手入れもしましょう。
善玉菌が強くなれば、皮脂膜が作られるので、水分が肌表面から蒸発することを防ぐことができます。
「コラーゲン」や「セラミド」という保湿成分を、素肌に補給することも重要なポイントになります。
生活習慣を変えることで肌も潤う
乾燥肌にならないように、しっかりと対策をしましょう。
乾燥肌対策① 紫外線(UV)対策
紫外線を防止するスキンケアを、しっかりと意識しましょう。
日焼け止め対策をしっかりとすることは、乾燥肌対策としては必須です。
日焼け止めすることは、シミ防止にもなるし、乾燥肌防止にもなるのです。
乾燥肌対策② 潤いを高める栄養成分を摂取
肌の潤いを高めてくれる食材もしっかりと食べましょう
潤い肌を作ってくれるのが「ビタミンA」です。緑黄色野菜やレバーに多く含有されています。
「鉄分」も必須ですよ。血行を促すために、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常化することを助けてくれます。潤いを保持する力も高まります。鉄分は、レバー、しじみ、ヒジキ、小松菜、納豆など多く含有されています。
「大豆イソフラボン」も。女性ホルモンと似た働きをしてくれます。肌細胞の生成を促してくれるのです。保湿成分が正常に働くことを助けます。
インナードライが増加中
インナードライとは何でしょうか?
それは、素肌の表面上は乾いていないのに、肌内部が乾燥している状態のことを言います。
肌表面は、「皮脂」がたっぷりです。テカっているヒトもいます。
でも、肌の内側は乾燥してしまっているのです。
肌の内部が乾燥してしまうと、
肌の防御機能が働き、皮脂が大量に分泌されます。
肌表面上は、皮脂がたっぷりになるのですね。
その為、自分のことを「脂性肌」だと勘違いしてしまいがちです。
一生懸命になって「洗顔」を頑張って、必要以上に何度も洗顔をしてしまったりして。
より一層、肌内部の乾燥が進行していくのです。
なんだか「皮脂が多いな」と感じたら、
肌内部が乾燥していないか?疑ってみることが大事ですよね。
保湿のスキンケアをすることが必要になるのです。